愛してやまないたばことお別れし、禁煙することにした。
15歳のころからたばこを吸い始めて、59歳の今まで、実に40年以上たばこは友だった。
今でも1日に2箱近く吸うヘビースモーカーである。
僕は2人の息子がいるが、どちらもたばこは吸わない。
長男に言わせると、
「くさい、汚い、体に悪い、の3K。たばこを吸うお父さんの気が知れない」
とのことだ。
では、なぜ愛煙家はたばこを吸うのか――。
実は一番の理由は、おいしいからである。
どんなに好きなモノでも、毎日30回、40回は食べたり飲んだりできないだろう。
たばこは違うのだ。
とにかく「うまい」のである。
世の中で一番
いくら吸っても全く飽きない。世の中にこれほどおいしいものはないのだ。
ただ、体に悪いことはその通りである。
僕がたばこをやめようと思ったのは、1カ月ほど前から、変な空咳が出て、痰が絡むようになったからだ。
癌も怖いが、肺気腫がイヤだ。
肺の細胞が壊死(えし)してしまう病気で、病状が進むと呼吸困難になる。
ほとんどの原因はたばこだ。
壊死(えし)した細胞は決して元に戻ることはない。
常に息苦しい状態で生きていかねばならない。
と、こう書いている間にも、たばこが吸いたくて仕方ない。
禁煙への道のりは遠い。
これから先、禁煙への取り組みがどうなるか、を書いていく。
どなたかの参考になれば幸いである。