文章がうまく書けない理由は?

2021/12/18

 文章がうまく書けない理由は、書き方が悪いと思っている人が圧倒的多数ではないでしょうか。しかし、実際は書き方の問題よりも、書く前の準備不足が原因になっていることが多いのです。

 文章作りは料理作りに似ている

 文章を書く作業は、料理を作ることに似ています。例えば、ハンバーグを作ろうと思ったら、まずスーパーに行って、ひき肉やタマネギ、タマゴなど食材や調味料を買いそろえる必要があります。どんな腕の立つシェフでも、食材がなければ料理を作るのは不可能です。文章もこれと同じです。

 まずは必要な材料を集めよう

 たまたま私が昨日書いた原稿は、家庭用の介護食についてでした。高齢化の進展で、在宅介護向けの便利な介護食が売れている、という趣旨の記事です。原稿を書くにあたって、市販の介護食の市場規模は、どんなメーカーが発売しているの、各社のシェアは、味や栄養バランスは、などなどについて調べます。1000字ほどの原稿を書く時間は30分程度ですが、材料集めには2、3日かけました。

体験が入ると文章の迫力が増す

 こんなテーマで文章を書きたい、と思ったら、書く前に自分が疑問に思ったことをしっかり調べましょう。いまはネットで検索すれば関連した記事がたくさん出てきますので、必要なものに目を通し、ノートにメモすると便利です。さらに実際に自分の目で見たり、使ったり、食べたりする体験が入ると、文章の迫力が全然違ってきます。