新聞記者ってふだん何してるの?

 新聞記者っていうと、何となく事件に追われてバタバタしているようなイメージがあると思います。

実際はちょっと違います。

選挙があっても無関係?

始めてお会いしたい人に、「仕事は新聞記者です」というと、「〇〇で忙しいんでしょうね」。とよく言われます。

〇〇の中には、その時に世の中で話題になっているモノが入ります。

例えば、「衆院選」とか、「東京オリンピック」とか、あるいは芸能人の不倫騒動だったりします。

実は、世の中で騒がれていることに関連しているのはごく一部の記者で、大多数はほとんど関係ないのです。

1年中将棋を追いかけて

新聞記者の担当はかなり細かく分かれています。

大きなくくりでいうと、政治部、経済部、文化部、運動部あたりでしょうか。

基本的に政治部は政治のことしか取材しません。

さらに、政治部の中でも総理担当、自民党の派閥担当などに細分化されており、総理担当はほぼ1日中総理に張り付いています。

運動部も同じです。サッカー担当はサッカーしかみていませんし、野球担当は野球しか取材しません。

文化部には例えば将棋担当がいて、1年中将棋を取材し将棋の記事ばかり書いています

担当によって違う仕事内容

こうした担当制を取っているのは、担当分野にある程度精通していないと、ニュースの価値判断や原稿の執筆は難しいからです。

同じ新聞記者、といっても、担当によってその後の記者人生は大きく変わってきます。

みなさんも今度新聞記者に出会ったら、「何の担当ですか」とまず聞いてみるといいと思います。