昨日のことである。
大きな仕事が一段落して、開放感に包まれていた。
まだ午後3時だったが、祝杯をあげることにした。
怪しい中国人の呼び込み
居酒屋をはしごし、ガールズバーで女の子と下ネタで盛り上がり、気がつけば午後9時を過ぎていた。
「そろそろ帰ろうか」。
そう思っていた矢先に、中国人の女性に声をかけられた。
「飲んでいってよ、安くするから」。
普段なら無視して素通りするところだが、かなり飲んでもうできあがっていた。
「若くてかわいい女の子いるの」。
つい応じてしまったのだ。
「いるよいるよ。1時間3000円。どうぞどうぞ」。
半ば強引にビルの3階の店へと連れて行かれた。
先に渡した1万円
ちょっと怪しげな雰囲気だったので、後で高額な会計を請求されたら困ると思い、女の子のドリンク代など込みで先渡しで1万円払った。
「もうこれ以上は出さないから、この範囲でやってよ」。
そう言ってカラオケなど歌って一時間ほどで店を出た。
待ち構えていた女の子
すると、僕が店を出るのを待ち構えていたかのように、2人の女の子が僕の両脇についた。
「もう1軒行きましょうよ」。
「いや、もういいよ」。
僕が応えると、2人は腕に強くすがりついてきた。
あまりにも強引な感じで僕は興ざめし、振りほどいて、
「もう帰るから」。と速足で歩き去った。
その後、実はさらに新橋のなじみのおかまバーに顔をだしたのだ。酒飲みはこれだから困る。
楽しく飲んで、会計を払おうとしたときに、事件は起こった。
財布はすっからかん
財布に1枚もお金が入っていない。6~7万はあったはずである。それがすっからかんなのだ。
「やられた」。
苦い思いがこみ上げてくる。
店では最初に1万円渡してから、財布は一度も出していない。
やられたとしたら、店を出てすぐのあの時である。
一人が注意をそらし、もう一人がお金を抜く手口なのだろう。
僕はいつもズボンの後ろのポケットに折り畳み財布を入れているのだが、まったく気づかなかった。
多分店と路上で近寄ってきた女の子はグルだ。
気をつけよう、新橋
幸いカードはとられた形跡は無かったので、被害は現金だけで済んだ。
新橋でしつこく客引きしている女性がいたら、絶対に近寄らないで欲しい。