経験の浅い女

   「私、ほとんど経験がないから、ちょっと怖いの」。

彼女が言った。

 清楚な黒髪少女

 新宿の渋いカウンターバーで、僕とひかりちゃんはグラスを傾けていた。ひかりちゃんは21歳。肩まで伸びた黒いストレートヘアが白い透明感のある肌によく似合う。今どきの女の子にはない清楚な雰囲気が僕は気に入っていた。

2人はいいムードに

 これで会うのは3度目になる。お互いにぎこちなさが無くなり、いいムードになっていた。

「大丈夫だよ。やさしくするから」。

僕は言った。彼女は僕の目を見て、

こくん、とうなずいた。

 彼女が落ちた瞬間

 男にとって、女性が落ちた瞬間というのはたまらなくうれしいものである。

もしかしたら物理的なセックスよりも精神的にはこの時のほうが喜びは大きいかもしれない。

僕たちはバーを出て、新宿のホテル街へと向かった。

はにかんでベッドに

 ホテルに入り、僕は先にシャワーを浴びてベッドで待った。

 シャワーから出て、ぶかぶかのガウンを着たひかりちゃんは、はにかみながら僕の横に滑り込んできた。

(かわいい!)

僕は彼女を抱きしめた。

 ここまではよかった。

スキン持参

 盛り上がったところで、僕がホテルに備え付けのスキンをつけようとすると、ひかりちゃんが言った。

「私、スキンが合わなくて痛いことがあるから、自分で持ってきた。これ使ってくれる?」

うん?

ほとんど経験がないのでは?

うまく入らない

 微妙な違和感を感じながらも、ひかりちゃんが差し出したスキンを付けた。

そして、いざいたそうとすると、どうもうまく入らないのである。

 僕が焦っていると、ひかりちゃんが言った。

「私下つきだから難しいみたいなの。私が上になるね。そのほうが動けるし」。

うん?

ほとんど経験がないんだよね?

ひかりちゃんが僕の上に乗って腰を振り始めた。

 口でしてあげようか

 胸に抱いた違和感のせいなのか、ちょっとお酒を飲みすぎたせいなのか、僕はなかなかいかなかった。

 すると、ひかるちゃんは言った。

 「口でしてあげようか」。

 

 うん?

ほとんど経験ない?んだよ?ね?

衝撃のテクニック

ひかるちゃんは僕の下半身にもぐりこむと、口でしてくれた。

えええっ!!!!!

これがめちゃめちゃうまいのである。僕は1分ももたずにいってしまった。

あなたのは苦くない

「ごめんね、気持ち悪いでしょ。うがいしてきたら」。

僕が言うと、

「ううん、大丈夫。あなたのはあまり苦くなかったから」。

とひかるちゃんは言った。

うん????

ほとんど?経験?無い????

ホテルを出て一言

すべてが終わってホテルを出たとき、ひかるちゃんはダメ押しの言葉をいった。

「なんかあっという間だったね!」

経験めちゃくちゃ豊富やん!

僕は心の中でなぜか関西弁で突っ込んだ。