文章の核になるのは主語と述語です。2つの関係をわかりやすくするために、主語と述語はなるべく近くに置きます。
わかりにくい文章の例
総務省が30日発表した5月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)によると、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数は、携帯電話料金の値下げで通信料が大きく下がる一方で、エネルギー価格の上昇が影響し全体を押し上げ、前年同月比0.1%増の101.3で、3カ月連続で上がった。
この文章はわかりにくいです。たったこれだけの文章の中に、主語と述語の関係が4つも出てくるからです。
主語と述語が多すぎる
文章全体の主語述語は、
総合指数は→上がった です。
他に、
総務省が→発表した
通信料が→下がった
エネルギー価格の上昇が→押し上げた
という主語と述語が出てきます。
この文章を修正してみよう
文章全体の主語と述語の距離が離れているために、読者は理解するために文章を何度も読み直して考えなければなりません。
この文章を、主語と述語の距離は近くに、という原則にしたがって修正すると、以下のようになります。
総務省は30日、5月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)を発表した。変動の多い生鮮食品を除く総合指数は、前年比0.1%増の101.3で、3カ月連続で上がった。エネルギー価格の上昇が全体を押し上げた。通信料は携帯電話料金の値下げで大きく下がった。
1つの文章の意味は1つに
だいぶわかりやすくなったと思います。 基本的には1つの文章に込める意味は1つにすると、シンプルでわかりやすくなります。