何かを書こうとパソコンの前に座ってはみたものの、何を書いたらいいかよくわからない―。こんな経験はないでしょうか。書き慣れていない人は、最初で躓いてしまうことが多いです。
1番面白い内容を端的に示す
こういう時は、まず見出しを考えます。私が普段書いている新聞の場合は、大きな記事から小さな記事まで含めて、すべての記事に見出しがついています。見出しは、その記事に何が書いてあるのか、どこが面白いのかを端的に表したもので、本で言えばタイトルに当たります。
新聞記事で最も重要なのが見だし
新聞記事で1番大事で、1番難しいのが、この見出しなのです。100行、200行の原稿を書くよりも、その原稿にぴったり合う見出しを考えることに苦労することはよくあります。逆に、いい見出しが決まれば、原稿はすらすら書けます。
見だしが曖昧だと文書も引きずられる
例えば、沖縄に旅行に行った時の思い出を書くとしましょう。「楽しかった沖縄旅行」といったざっくりした見だしをつけてしまうと、海に行った、国際通りに行った、ステーキを食べた、など、体験したことを並べて書いてしまい、面白みのない文章になりがちです。
最も書きたいことに焦点を当てる
見だしを考える時は、何が1番面白くて書きたいことなのか、頭の中を整理しましょう。例えば、シュノーケリングで小さなウミガメに遭遇したことが1番の感動だったなら、「沖縄で出会ったウミガメの赤ちゃん」という見だしをつけます。書き手も何を書くのかはっきりしますし、読み手も面白そうだな、読んでみようかな、と思ってうでしょう。